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医療法人一実会 大田医院

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診療のご案内:皮膚科 Medical

皮膚疾患の例

瘭疽(ひょうそ)

爪の周りに細菌が入り、指先や足の指が赤く腫れて激しい痛みとともに膿がたまる状態です。膿がたまった場合は切開して排膿し、抗生剤の内服や外用薬で治療します。

炎症性粉瘤

皮膚の中に袋状の構造ができて内容物がたまり、そこに細菌感染が起こると赤く腫れて痛みが出ます。抗生剤の内服と外用で改善しない場合は切開して膿を出すことが必要です。

とびひ(伝染性膿痂疹)

子どもに多く見られ、汗ものや虫刺されなどを掻いたりして細菌が入ると水ぶくれができ、破れてジュクジュクして周囲や他人にもうつる皮膚病です。
治療は抗生剤の内服とステロイド軟膏、さらに亜鉛華単軟膏のガーゼで覆い、皮膚を保護します。

擦り傷

転倒などで表皮がすりむけた状態で、傷口から細菌が入ると赤く腫れて痛みが増します。
治療は抗生剤外用薬と亜鉛華単軟膏やアズノールをつけたガーゼで保護します。傷が深い場合や泥で汚れているときは、破傷風の予防接種を行うこともあります。

火傷

赤く腫れた直後なら炎症を抑えるために抗生剤入りステロイド外用薬を使用し、水ぶくれや皮膚がはがれた状態では抗生剤の軟膏とアズノールガーゼで保護します。
湯たんぽなどによる低温やけどは皮膚深くまでダメージが及び、治療に数か月かかることもあります。
状況によっては皮膚移植が必要になる場合もあります。

咬傷(こうしょう)

猫や犬などに噛まれた場合は、抗生剤の内服と外用を行い、傷が深い時は破傷風ワクチンで予防することもあります。

円形脱毛症

突然、円形の境界が明瞭な脱毛斑が発生します。原因は自分の毛根を異物と間違えて攻撃する自己免疫異常が有力を言われています。
治療はステロイド外用や抗ヒスタミン薬、セファランチンなどの内服、紫外線療法を行うことがあります。

男性型脱毛症(AGA)

ジヒドロテストステロンという男性ホルモンが関係し、前頭部や頭頂部から脱毛が進む遺伝的要素の大きい病気です。
内服薬(デュタステリドやフィナステリド)の治療を6ヶ月続け、抜け毛が減少すれば効果あると判断し治療を続けます。やめると再発するため、効果があれば継続が必要です。
前立腺がん検診(PSA検査)を受けるときはAGA薬を内服しているとPSA値が約50%低下するため、必ずAGAの内服の事を伝えてください。

わき汗

日常生活に支障が出るほどわき汗が多い方が対象となります。
ラピフォートワイプを使い、眼の症状(まぶしさやかすみ目、ドライアイ)、口の渇き、かぶれなどの副作用が強い場合はエクロックゲルを使用します。エクロックゲルでも合わない場合は、従来からある塩化アルミニウム液(自費診療)を使用することもあります。

手汗

25歳以下で症状が始まった、就寝中は発汗が止まっている、家族に同じ症状がある、日常生活で困るなどの条件を満たす場合を原発性手掌多汗症といい、治療の対象となります。
2023年6月からは保険適用の外用薬「アポハイドレーション」が発売され、1日1回就寝前に手のひらに塗布し、翌朝流水で洗い流します。かぶれやドライアイ、口渇、排尿障害、便秘などの副作用に注意が必要です。

上記の内容はあくまで一般的な説明で、個々の症状や治療方針は患者さんごとに異なる場合があります。
詳しい診断や治療のご相談は、医師に直接おたずねください。