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医療法人一実会 大田医院

医療法人一実会大田医院

診療のご案内:皮膚科 Medical

皮膚疾患の例

稗粒腫(はいりゅうしゅ)

目のまわりにできやすい1mmほどの白い小さなできものです。
治療は針で穴を開け、内容物を押し出して除去します。

疥癬(かいせん)

ヒゼンダニというダニが皮膚に寄生することで発症し、人から人へ感染します。強いかゆみを伴うブツブツした発疹が、体幹や陰部、大腿、上腕の内側などに出現します。同居家族で同時にかゆみや発疹があれば、皮膚科を受診してください。
治療はイベルメクチンの内服や全身への外用薬(オイラックス)を塗る方法が中心です。バスマットやタオルの共用を避け、症状がひどい角化型疥癬の場合は感染力が高いため、隔離が必要です。
 

毛虫皮膚炎

ツバキやサザンカに発生するチャドクガやイラガなどの毛虫に触れると、チャドクガは首や腕などの露出部分に強いかゆみを伴う赤いぶつぶつができ、イラガは痛みを伴う発疹が出現します。
治療はステロイド外用薬や、かゆみがひどい場合は抗ヒスタミン薬の内服を行います。

頭シラミ

子どもを中心に散発的に見られ、頭のかゆみや髪の毛に白い卵が付着するのが特徴です。
スミスリンシャンプーやスミスリンローションを使い、専用のくしなどで卵をしっかり取り除きます。枕カバーやシーツ、タオルは毎日替えて洗濯してください。

虫刺症

蚊やブヨ、アブ、ハチなどに刺されることで起こる皮膚炎の総称です。
強くかきむしると傷口から細菌が入ってジュクジュクすることがあり、これをとびひ(伝染性膿痂疹)と言い、他人にもうつりやすいため、抗生剤の内服とステロイド外用で治療します。ブヨやアブでは、しばらくすると強いかゆみを伴う固いしこり(痒疹)となる場合もあり、治るまで数か月かかることがあります。その場合も抗ヒスタミン薬の内服と、強めのステロイド外用薬が必要です。

肝斑(かんぱん)

30歳以上の女性の額や頬、鼻の下に左右対称に現れる薄茶色のしみです。
治療は日焼け対策を行いながら、ビタミンCやトラネキサム酸、ハイチオールなどの内服と、ハイドロキノンやトレチノイン軟膏の外用を行います。

老人性色素斑

中年以降に、顔や手の甲、前腕など紫外線が当たりやすい部位に生じる茶色いしみです。日焼けを避けながら、液体窒素療法を行うことがあります。

そばかす(雀卵斑)

5~6歳頃から出現し、思春期に目立ってくる小さなしみです。紫外線対策を行いながら、ハイドロキノンやトレチノインの軟膏で治療することがあります。

爪白癬(つめはくせん)

足の白癬(水虫)が爪にまで広がり、爪が白や黄白色に濁って厚くなる病気です。
治療には、抗真菌薬の内服または外用を使います。内服する場合は定期的に血液検査を行い、肝機能などを確認します。薬が効いてくるときれいな爪が新しく生え替わってきます。ただ足の爪が完全に生え替わるまでには1~1.5年ほどかかるため、根気よく治療を続けることが大切です。

黒い爪

爪に帯状の黒い色素が入る「爪甲帯状色素沈着症」は、原因の見極めが重要です。良性のほくろなのか、悪性黒色腫(メラノーマ)なのかを区別するため、ダーモスコピーというライト付き拡大鏡を使用し、年齢と経過などで総合的に診断します。

厚い爪

爪が厚く硬くなるものを厚硬爪甲、角のように変形するものを爪甲鉤彎症といい、足の親指に多く見られます。長期間の外的刺激や加齢、あるいは原因不明の場合も多いです。爪白癬かどうか顕微鏡で検査し、白癬菌がいなければ痛みが強くなければ経過をみますが、強い痛みがあれば爪を部分的に取り除く手術を行うこともあります。

上記の内容はあくまで一般的な説明で、個々の症状や治療方針は患者さんごとに異なる場合があります。
詳しい診断や治療のご相談は、医師に直接おたずねください。